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セルフビルド杉板外壁塗装

2023.07.18

『木かげの家』
住い手さんに外壁に張る杉板の塗装作業に来てもらいました。
Warmthでは住まい手の無理のない範囲内で
塗装作業中心のセルフビルド参加をお願いしてます。

蒸し暑いなかでの作業、お疲れさまです。
手際よく順調、順調♪
無理なく楽しみながら進めて下さいね。
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木かげの家の外壁は、玄関ポーチ周りの一部塗壁以外
外壁の大面積を杉板の外壁仕上とします。

ワームスでは必ずと言ってよいほど採用する木の外壁
業界内で実際どのくらい住宅で使われてるのか調べてみました。
グラフは2021年のデータ
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シェア70%と圧倒的に多いのが窯業サイディング、
2番目にモルタル、3番に金属サイディングと続いてます。

なんと!!!木の項目がありません
たぶん、その他の2%の中に入ってるものと考えられます。
木の外壁の良さが全然周知されてない結果ですね、、、とても残念な数字です
もっと多く方々に木の外壁の良さを知ってもらえるよう
誤解のない正しい情報を発信してかねばと強く感じています。

今回使う外壁板は杉板ァ15㎜のい合シャクリ板
写真からも分かると思うのですが、耐久性の強い赤身勝ちの材です。
外壁材として使うので、木材屋さんの方で配慮し準備してもらってます。

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塗装材はウッドロングエコ
土も水も汚染しない屋外用、木材防護保持剤です。
誤解しがちなのですが防腐材
ウッドロングエコを塗れば木は腐らないというものではありません!
しつこいですが、木を長持ちさせる木材保護保持剤です!!!

木は一定の条件が揃うと腐朽菌が発生して腐り始めてきます。
腐朽菌が発生しない(しにくい)環境で使用するのが木の外壁を採用する最低条件です。
正しい使い方をすれば、木はとても長持ちする建材です。
窯業サイディング、金属サイディングよりも長持ちしメンテ費用も大きく削減できます。

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水槽塗りなので表裏全面塗布!!
塗り残しも無く綺麗に塗れていますね。
しっかり乾燥させれば、含侵性ですので雨で流れ落ちる事もありません。
経年での色の変化で味わいも増してくるのが楽しみでもあります。

窓枠見付

2023.07.09

ワームスの得意分野であり、魅力でもある大工造作
造作とは大工手仕事で加工取付する納まり仕事の事で
工場で大量生産される既製品ではなく、素材も含めオリジナルの一点もの造る
大工仕事のことを言います。

とは言え、大工造作で納めた仕事が必ず良い仕事とも限りません。
その納まりに、確実な機能性と意匠性があって、初めて良い造作は生まれると思っています。
ワームスでは、そんな良い造作を日々目指し取り組んでいます。

今回、大壁造りの窓枠について書こうと思います。
※大壁とは柱、梁の構造を上張りし隠した壁づくり

『沢連の家』renovation
窓枠見付30㎜の納まり
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2枚屋根の家
窓枠見付6㎜の納まり
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写真を比較しながら見ると
見付幅が違うだけで随分印象が変わると感じませんか?

見付30㎜の方は他の造作家具枠見付と同じになり統一感がでて造作家具とも
絡めやすい納まりです。

見付6㎜の方は、窓枠を主張させずとにかくスッキリした納まりです。

見付幅の厚い、薄いはどっちが良い???
正直どちらが正解というのは無いと思います
その時々で試行錯誤しながら試しています。
以前は10㎜でその後30㎜になり今度は6㎜、今後はまた30㎜に戻すみたいな(笑)
ワームスの家は柱、梁を表しの真壁づくりも絡んでくるので
尚の事どちらが良いのか悩むのかもしれませんね、、、、

それで、『木かげの家』はというと
サッシ色、部屋のイメージから6㎜見付で加工する事にしました。
枠全体を6㎜にすると薄すぎて反ったり割れたりするので
6㎜部分を最小限になる様工夫して加工してます(赤枠部)
取付時の精度を上げる為、もう一段薄く削ぎ加工を施してるのが拘り(黄色枠部)
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完成時には見付寸法等の細かな事など、誰も気づかないくらい
良い空間になったねと感じる家づくりが理想

そういう家が性能数値では表せない心地よさとして表れる一つと感じています。

『集う家』
窓枠見付10㎜納まり
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黒い筋、スポルテッド

2023.07.06

『安住の郷』
住い手が持っておられた栃の無垢1枚板
どこかで使って欲しいとお聞きしており
耳付きの面白い形状だったのでダイニングテーブル天板に。
お預かりした状態時は塗装されてて気づかなかったのですが
削ってみると杢目と混じって黒い筋が!!!
調べてみるとスポルテッドというものらしく
樹木が傷付いた際に雨等と共に侵入した菌やカビによって出来た帯状の黒い筋のことで
人によっては自然にできたこの黒い筋が面白いということで好まれる場合もあり、
特にメイプルのスポルテッドが有名でギターのトップに使われたりしているとの事。

しかし、カビと聞くと、ちょっと嫌かなと思い
お預かりした状態時のように塗料で塗りつぶそうと考えました。
柿渋に墨を混ぜ塗ったのですが結果から先に言うと失敗しました
この作戦、良いと思ったのですが色ムラが酷く上手くいきませんでした。
そこで、一度削り塗装仕上げした板を再度削り直ししてるのがこの写真です。
前田くん、額に大粒の汗を付けながら削る練習です!
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二度同じ失敗は出来ないしどうしようか~?
よし決めた!スポルテッドを受け入れよう。
見慣れてくると、確かに面白い模様でこれも味ですね!
少し色味が欲しかったので、水で薄く希釈した柿渋を2回塗し
蜜蝋オイルで仕上げてみました。
経年で少し赤味が出て、良い感じに風合いがでてくると思っています。
脚は桧材で造り、仮置きしてみました。
よし、よし、良い感じだ~
これなら住まい手も喜んでいただけるはず
少し遠回りしましたが、結果良ければ全て良し!!!という事で(笑)
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『安住の郷』いよいよ仕上作業

2023.07.04

『安住の郷』 

大工工事も終盤に入っています。

造作カウンター、壁下地を終え、プラスターボードをはっていきます。
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同時進行で水廻りの塗装作業を行ないます。
キッチン収納のカウンター天板には
住い手さんが持っておられた無垢板を使いました。
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針山に聞いたところ何の木かちょっと分からない様ですが、
蜜蝋オイル塗装をするとこんな深みのある色になり、ビックリ!
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対面キッチン前に欅の面付き1枚板を使用!
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流石欅材!杢目を活かした安定した良い艶と色味が出ました。
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ボードを張り終え、
養生をしてパテ、シーラーなど塗壁作業前の下準備。
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まずは天井から仕上げていきます。
白い塗壁の明るく気持ち良いLDKになります。楽しみです♪
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『木かげの家』上棟しました!

2023.07.03

天気予報とにらめっこしながら
『木かげの家』 無事上棟しました!

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リビングのケヤキ梁 存在感があります。
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2階に架かる長い桁や棟木
尻挟み継ぎにて組み、栓を打ってから上げます。
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このお宅は今までの仕様ネオマフォーム90㎜(熱抵抗値4.5)から
厚さ89㎜のパワードライ+羊毛ウール断熱材120㎜のダブル使(熱抵抗値5.4)となります。
高性能かつ屋根の透湿外皮(呼吸する屋根)を実現した使用でワームス初の仕様です。
必ず、数値以上に夏や冬の快適さに違いが出るはずです。
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前起しからの二日間、
作業中はひどい雨にも合わず、大変助かりました~
これも晴れ女である住まい手さんのおかげではないでしょうか?(^^)/

住い手さんには休憩時の飲み物やお昼のお弁当をご準備頂き、
ありがとうございました。
暑い中の作業でしたので、冷たーいアイスで生き返りました!!

また、応援に来て頂いた大工さん、レッカーさん
日程を合わせて頂き、ありがとうございました。



住い手さんご家族に喜んで頂けるよう、しっかりと作業を進めていきます。

また、セルフビルド塗装など作業に携わって頂き、
一緒に造り上げていきたいと思っておりますので、よろしくお願い致します。


富山市下大久保モデル住宅 『komorebi』

2023.06.30

富山市下大久保にあるワームスのモデル住宅 『komorebi』

現在の様子を写真撮ってきました。

玄関土間から繋がる土間のあるLDKは
その時々の住まい手の暮らしに合う使い方ができるのが魅力です!!!
趣味スペース、薪ストーブ、ペットスペース、etc、何でも使え夢が広がります。
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とやまの杉材でなる構造梁表しのリビング天井
経年で風合いが増し、家族と共に過ごす時間を重ねるごとに美しさが増します
見上げるたびに「いいな~」って感じるはず
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1階2階とも緩やかに繋がる中2階のタタミスペースはセカンドリビング的な空間
べレンダと繋がる大きな窓から心地よい風が流れ込み庭木も見え
読書や好きな音楽を聴いたりお子さんと遊んだりと多目的に使えます
私だったらビール片手に、だら~って過ごす!これで決まりですね(笑)
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1.5間×3.5間(10.5帖)の空間
ワームスの得意とする木組み構造がそのままデザインに!!
お気づきですか?なんと真壁造りです!
木と塗壁でなるシンプルな意匠
どのようなコーディネートにも合います。
私なら、民芸品や、アンティーク家具なんかで渋く合わせたいかな~
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自分達で造って、「やっぱ良い家だわ~」って自画自賛しながら見ています。

だいぶ蒸し暑くなってきました!
そろそろエアコン可動時期ですね、
そこでエアコン1台のみ可動の体感会やろうと思ってます!!!
また案内だしますので体感希望の方は是非!!!

※オーナーになってくれる方も募集中です。

UA 値 0.69 W/(㎡・K)
ηAC値 1.80 %      
C値 1.48 
耐震等級2 相当




バトル再開・・・

2023.06.25

玄関ポーチの深い軒

鳥にとっては巣づくりに打って付けの場所らしく
毎年春先には鳥とのバトルが勃発します・・・

今年も例年どおり春先のバトルに勝利し、ほっとしていたら
またもやせっせと材料を集めて来ている様子・・・

掃いても掃いてもゴミだらけ(-_-メ)
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CDをぶら下げてみたりしても効果がなく、
こうなったら見た目は悪いがネット作戦に変更~
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確かに深い軒があり、梁の上がとっても巣を作りやすそう。
自分が鳥だったら作るなぁと思ったりしますが・・・ここは諦めてくださいm(__)m

庭木あっての住まい計画

2023.06.23

『木かげの家』
庭木の金木犀の茂りが凄く
このままでは新しい家の軒先に架かり工事にも支障がでるので
住い手さんの承諾を得て庭師さんに剪定に入ってもらいました。

この庭木あっての住まいを計画してきました。
何が何でも、ここで失敗する訳にはいきません!!!

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私だと、ためらいなく枝元でバサバサ伐り
後で反省するのが落ちですが
さすが本職、少し伐っては引いて見て確認を繰り返しながら
丁寧に剪定作業を進めていただきました。
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住い手から「スッキリいってください!」とお聞きしてたので
その旨を伝え、密集してた枝も間引いてもらい、かなりスッキリしました。
庭師さんに「家に寄り添った良い感じになると思います」とお言葉貰い一安心
ありがとうございます。
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奥にある椿もお願いしてこちらもスッキリ!!
折れて半分裂けた状態の枝も麻紐で巻き保護されてました。
なんとか元に戻ってほしい、、、経過を見守りたいと思います。
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私達はというと、土台敷作業をしてまして
仮敷き合板を敷きブルーシート養生まで終えました。
実は来週上棟予定、天気どうだろう?って天気予報とにらめっこの日々が続きそうです。
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快適指数

2023.06.21

30℃以上の夏日となる日も増え
着実に暑い夏が近づいてきてますね、、、
考えるだけでゾッとします。

6月21日(水)16時
事務所前薪小屋に設置したる温度計
温度30℃
湿度35%
なまあたたかい空気が漂い、風が無いと少し不快に感じます。
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携帯アプリの 〈快適を計算〉 で数値を入れてみました。
赤枠で囲った不快指数は76
絵文字は汗をかいた笑顔
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我が家リビングの温度計
温度27.5℃
湿度40%
窓開放しエアコンは稼働していません。
不快感は無く丁度よい体感です。
窓から入るそよ風が心地よく感じます。
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〈快適を計算〉入力
不快指数73.7
絵文字は笑顔にグッドマーク!
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不快感を数字と絵文字で表すところが面白い!!!
今回のはそれなりに体感合ってるなと感じました。
風の有無でも違いでそうなので、そこは注意したいですね。



ちなみにヤフー天気(富山市)
温度26℃
湿度59%
同じ富山市でもかなり数値が違います
うちよりも温度低く、湿度は高い
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〈快適を計算〉入力
不快指数74.1
絵文字汗をかいた笑顔にグッドマーク!
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リビングの数値と比べ温度が下がったのに
不快指数が上がってるのに気づきましたか?


暑さ=気温の高さと思ってる方々が大半と思いますが
実は湿度もかなり体感に関係あります。

富山という地域は日本で上位の高温多湿で蒸し暑い地域になります!!

不快な富山の夏を快適に過ごすには
屋内の湿度コントロールも重要なのです!

家の気密性を高め換気扇で湿気を排出
この考えが最近の家づくりの考え方ではあり
確かに理想であるとも思います
しかし少し疑問点も持ちます。
換気システムに頼った家は災害等で停電なり換気システムが止まるとどうなるの?
屋内から出る湿気、新建材に含む有害物質、人(動物)が排出する二酸化炭素
家の気密の高いのが逆にあだとなり返ってきます!

高気密住宅が悪いと言ってるのではありません。
ワームスの家もそれなりの高気密住宅です。

それぞれの地域に合った家づくりが大切だと考え
数値だけでは計れない心地よさをお伝え出来ればと思っています。
電力に頼らず蒸れない高気密が理想ですね♪


守っていきたい大事な伝統

2023.06.17

『木かげの家』
柱材の刻み加工です
杉材4寸角の自然乾燥材で用意してもらいました。
柱に割れがあるのが分かりますか?
この割れは人が意図して入れた割れで芯割と言います
強度が落ちるのではと心配されますが、強度的には問題ありません!

木の癖を確認しながら、1軍、2軍選別し壁に立て掛けていきます。
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立て掛ける事で他の柱材との比較もしやすくなり、
何処にどの材をどの向きで使うか決める番つけをこの段階で行います。
一見面倒な作業に思うかもしれませんが、確実に材を適材適所に使う事ができるので
ワームスでは必ず、こうやって柱選木を行います。
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前田くん、柱の墨付けに初挑戦です!
ワームスの木組み構造は、他と比較し柱に横架材が入る仕口が多いのと
梁高さも複雑な為、柱墨付けの情報量が多く正直大変だと思っています。
早く覚える方法は
まずは構造をイメージ出来るようになる事、
パターン(墨付けの決め事)を覚え、しっかり頭に叩き込む
繰り返しこなす事での作業慣れ
そして努力。
前田くんは理解力が高いので、早く覚えてくれると期待してます!!!
出来るようになってくると、ああしたい、こうしたいと欲がでてきて楽しみも増してくるのが
大工にとっての魅力でもあります。
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通し柱の刻み
横架材が入る穴(仕口)が多いのが分かりますか?
仕口が多いという事は、そのぶん、柱と横架材をしっかりと組む事になり
丈夫で強い構造に繋がります。
もちろん仕事の精度があってこそですが!!!
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刻み加工ならではの長ホゾ
根ホゾは土台4寸角材のホゾ穴を貫通させ、ホゾ長さ4寸です
プレカットですと2寸も無かったような、、、
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芯割柱に番付けの入った長ホゾは
生きた素材感と手仕事のぬくもりを感じます。
守っていきたい大事な伝統です。
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