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『木かげの家』工事状況記事一覧

『木かげの家』基礎工事も進行中。

2023.06.05

『木かげの家』 
工場では坂口&前田が着々と刻み加工を進めております。

一方、現場の方でも基礎工事が順調に進行中。
建物の配置に合わせ掘削し、砕石を敷いてしっかりと固めていきます。
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外周型枠と鉄筋を組み終えました。
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配管の先行スリーブと周辺の鉄筋補強も完了。
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瑕疵保険の配筋検査も指摘なく合格し、
地鎮祭の際にお預かりした鎮め物を納めしました。
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立上り部分の打設も終え、
基礎屋さんがしっかりと養生をして行ってくれました。ありがとうございます!
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今なお刻みは進化中

2023.06.02

工場で仕事してると、某シャッターメーカーの営業さんが来られ
私たちの作業風景を見て
「20年前は刻みされてる工務店さん沢山おられたけど
今はどこに行っても刻みされてる方はいないですよ!ほんと坂口さんところぐらいです。
坂口さん、刻みに力入れ頑張っておられますね」って誉めて頂きました。
誉めていただいた嬉しさの反面、そこまで刻みでの建築が減少してるのかと
残念な話を聞き寂しい気持ちにもなります。

20年前、当たり前だった刻みが減少したのは衰退したからではありません
プレカットが出て来て、多くの人がそっちに走っただけ!
少数派ではありますが、刻みを続けてる者もいて
20年前から精度を上げ今なお刻みは進化中なのです!!!!

『木かげの家』
リビング天井に架かる化粧梁
樹種はケヤキ材!kingof広葉樹!!
堅いケヤキ材との奮闘を書いてみました、ご覧ください。



良い面構えで、こちらを睨みつけています。
私も負けずに睨み返します!
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先手はこちらから
電気カンナで削ります
流石ケヤキ材、そう簡単には削らせてくれません、
往復を繰り返し、ようやくここまで削れました。
しかし、まだまだ効いてない様子、、、
いやいや私の方もまだジャブ程度、ここからが勝負だよ。
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隅付けをし化粧垂木の掛かる仕口
渡りアゴの溝加工
写真はフラット面の直材に見えるのですが
実は緩やかなアーチ状になっており、
そう簡単に電動丸ノコを入れさせてくれません、、、
やっとのこと鋸溝を入れノミを叩き掘っていきます!
半端ない硬さに私の手もかなりダメージを受けました。
お互い一歩も引かず緊張感あるバトルが続きます!
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壮絶な格闘の末、ようやく決着がつきました。
勝者は 私 !!! よっしゃー!
両端の茶臼アリの加工を終え勝負ありです。

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今回もとても手ごわい相手でした。
最後にお互いの健闘を称え、
蜜蝋ワックス塗布にてツヤツヤに仕上げてあげました。
経年でより良い色味に化けてくれると思います。
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次なる挑戦者は何処のどいつだ!
いつでも相手になってやる! 次は 針山or前田がね(笑)

価格以上の付加価値のある家づくり

2023.05.24

『木かげの家』

工場にて墨付け、刻み作業を進めています。

ワームスではプレカット工場で機械が加工するのではなく
大工が手仕事で加工する手刻みに拘っています。
※プレカットも使用する事もありますが基本は手刻みです。


「大工手仕事となると手間がかかり高くつくんでしょ?またどのくらい期間かかるのですか?」
といった質問を度々受けます。
プレカット加工ですと30坪~40坪の家で3~4日で加工すると聞きます
ワームスの家は刻みに1カ月はかかります。
ただ、ワームスの造りはプレカット加工できない渡りアゴでの登り梁や丸太梁を使う木組みの家です
プレカットにてお願いしても機械加工できずプレカットの大工手加工が発生します。
プレカットに頼んだのに、工期も長くなり金額も跳ね上がった、って事にもなりかねません!
ここを検討せずにプレカット依頼すると、思いと真逆の結果になります。
そもそも大量の木材の手刻み加工をプレカット屋さんが引受てくれるのかも疑問です。

効率化を図って出てきた機械加工のプレカットと、
大工が木を1本1本見極めながら加工する手刻みを価格比較するのもおかしな話なのでですが、、、
正直、ワームスでは皆さんがイメージ持ってるような高い刻み加工賃は頂いてないと思っています。
仕様を標準化する事での作業効率アップに、刻み慣れすることでのスピードアップ等々
少しでも価格を抑える努力をし手刻みを続けています。

以前、知り合いの工務店社長さんから
「坂口さん刻み加工してるけど坪どのくらいなの?」
「うちだと坪100万円以上は貰わないとできないな」
と伺いました。(ウッドショック前の話なので今はそれ以上)
仕事内容から考えると、正直それくらい頂きたいのが本音ではありますが
そこまで刻み加工の認知、ご理解、付加価値が住まい手さんに無いのが現状
ですので、そんなに高い金額は頂いてません。
流石にプレカット同等金額とまで無理ですが
価格以上の付加価値のある家づくりだと自負しています!!!

手刻みの家の負荷価値を上げ、住まい手さんたちに
やっぱ、ワームスの家にしてよかったわ~って喜んでもらえるよう
頑張らんなんな(とやま弁)と思う今日この頃です(^-^;

話を刻み作業に戻します
いつもと違う仕様の箇所は刻み間違えないよう
赤色で描いてます
刻む人への思いやり、愛です♪
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7m、8mの長尺材で加工できるのも手刻みの良い所!
多くのプレカット工場が6m材までしか対応していません。
8m材までであれば継手の無い1本物の梁も対応可能です。
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中庭デッキの上に架かる軒の出1.2mの登り梁
前田くんと、ガンダムの持ってる武器みたいな形になったな~と談笑
ガンダムにジェネレーションギャップは無い事を実感しました(笑)
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『木かげの家』丁張!

2023.05.15

『木かげの家』


現場工事もいよいよスタートしました。
まずは基礎工事を進めれるよう、敷地に基礎の配置と基礎高さの基準となる
丁張作業から行いました。

ワームスでは丁張も自分たちで行います。
設計者として拘りたいポイントでもあります!!!

意外と基礎屋さん任せ!!って方も多いとおもいますが
それで大丈夫ですか?
ワームス協力業者の基礎屋さんみたいな方であればお任せしてもよいのですが
そんな業者さんは稀です
新しい団地に行くと、どうしてこうなった????と感じる設置高さのお家をよく見かけます。


配置は図面段階で検討し決定してるのでいじる事はないのですが
高さは敷地にも高低差があり高さ検討する必要があるので
再度、現場にて一番良いベストな高さを探り決めています。
針山と二人、ああでもない、こうでもない、と言いながらベストな高さを出してきました。


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半日で終える予定がちょこっとオーバーしてしまいましたが
ここは重要で妥協はできません!!!!


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良い高さ設定ができ、一先ず安心です。
これで、基礎屋さんにはいってもらい基礎工事を進めます。
よろしくお願いします。



木材の乾燥について

2023.05.10

前回ブログ、選木作業の続き

含水率(木の単位体積当たりの水分量)も確認していきます。
乾燥による木の伸縮を考えると、20%以下が理想ではありますが
ワームスでは30%以下になるよう木材屋さんに乾燥をお願いしています。

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カラカラに乾燥した "高温乾燥材" を使えば
木の伸縮による影響はほぼ受けないのですが
ワームスでは使いません。
見た目は木だが性能は木ではなく、
自然素材というより、ほぼほぼ工業製品
なんだかな~~~って感じです。

ワームスの使用する木材は
自然乾燥&低温乾燥併用での乾燥材に拘っています。
ゆっくりと低温で時間をかけ乾燥させた材は色艶、香り、粘り強さ、調湿効果等、、
木本来の持つ特性が損なわれることなく、人や動物に優しい最高の建築材です!!!
これも木材屋さんの努力により実現出来てます、ありがとうございます。


土場に積まれた地場杉材の丸太
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日本の山には戦後植林された多くの森林があります。
地場木材は日本の誇る持続再生可能のとても優れた資源です。
しかしながら使用料が少ないため、
管理されず放置された森林があちこちに残ってるのが現状です。
地域の木材を使う循環が上手く回れば、林業に人が入り、山が管理される事で少しづつ整備され
地域環境保全と地域経済の活性にもつながります。

ホームセンターで木材買われる方は外材ではなく国産材を買ってください!!!
外材で建築されてる方は国産材での建築を考えて下さい。
1人1人が意識し変われば、必ず良い方向に進むはず!!!
私達も何が出来るか考え、実行していきたいと思います。



木の家づくり良し悪しに直結します

2023.05.04

『木かげの家』
GWに入る前日、いつもお世話になってる木材屋さんにて
選木作業を行いました。

澄んだ青空の下での選木
気持ち良いのですが、若干の暑さも感じるくらい
日によっての気温差も大きいので体調管理が大変です、、、


さて本題の選木作業です。
木材を広げ1本1本確認していきます
長さに梁背(寸法)に間違いがないか
何処にどの材をどの向きで使うか番付しています。

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いつも木材屋さんで行う選木は
横架材(梁、桁)メインです。
ワームスの家づくりは大半の横架材を化粧表しで使い
大工の手刻み加工を標準としてます。
木の使い方で家の良し悪しに直結する "本物の木の家" づくりをしています!!!

末元、上端下端、木目、節、木肌
まずは木を見極めるところからスタートします!!
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割れも確認する項目の一つです。
木の表面が割れてる事に不安を感じ
「割れてますが大丈夫ですか?」とよく質問受けます。
割れの種類、状況にもよりますが
木は割れるのが当たり前です!
ワームスでは割れる事も考慮し使ってますので大丈夫です。

木の表面が割れず、見えない内部で割れる内部割れの方が
むしろ危険です!!
見た目に騙されないでください!!

これを話すと長くなるので、、、もうやめます(笑)

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つづく

絵図板

2023.04.24

『木かげの家』
本腰入れて手刻み加工作業の準備です!

私は大工職人もしながら設計もしています
自分で考えたプラン図面は、構造伏図も自分で考え描いています。
平面、立面プランだけ考え、あとは人任せ~~~って事はしません。
正直、誰かがやってくれたらな~ 楽だろうな~ って考える事はあります
でもきっと、誰かに考えてもらった図面では自分自身納得しないだろうと思います。
ここがダメ、あこがダメって ダメ出しばかり言ってそうで、、、嫌な性格だ~

自分で考えた図面であっても、
こうした方が良かった、ああした方がもっと良いかったって思う事は必ずあります。
今回、完璧だったな!って事もほぼ無いな、、、
自分で考えての結果が反省する事となっても、それは今後に活かすことが出来ます。
失敗、反省、予想外の成功の経験があり、その人の建築は進化してくはず
大事なのは、その時の自分のベストを尽くすこと!
少しづつではあるがレベルアップはしてると思う。

いかん、いかん、書こうと思ってた話からずいぶん脱線してったぞ、、、、、

話を戻し
写真はCAD図面のPC画面
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刻み加工の準備にどう関係あるかというと
平面図と伏図のCAD図面をベニヤ板に書き写します。
この板を大工は絵図板と言い、大工が木材に墨付けする際の設計図となります。
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このベニヤに書き写す作業が地味に大変なんですが大事なのです。
紙の図面でもいいんじゃない?とよく言われるのですが
これが紙ではダメなんです、きっと失敗します!たぶん、、、
できる大工はベニヤ板で絵図板を書いています!!!

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私は見やすさと書き込みやすさを考慮しシナベニヤのァ5,5㎜!
高騰してるシナベニヤですがここにはケチりません(笑)

新たな工事のスタートです!

2023.04.16

新たな工事スタートの前に地鎮祭を執り行って頂きました。

先日まで雨予報だったため心配しておりましたが、
見てください、この青空!!!!
晴れ女である住まい手さんのパワーを体感させて頂きました
天気が良いのは何よりです(*^-^*)

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土地探しからお手伝いさせて頂いており、
住まい手と初めて土地を見に行った際
庭にある立派な金木犀から漂う甘い香りと、
茂った樹々がつくる木かげが心地良い素敵なお庭がとても印象的でした。

旧家解体の際に庭木の一部を残し、
緑豊かに茂る樹々を活かして新しいお家の庭として生まれ変わらせます。

家の中にいても庭を眺め、
風にそよぐ葉の音、樹々からこぼれる陽のひかりを感じられる
そんな安らげるお家になればとの想いを込め、
家名を 『木かげの家』と名付けました。

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来月から基礎工事と並行して工場での刻み作業もスタートします。
自然豊かな長閑な場所での工事、仕事をしていても気持ち良さそうです。


住い手さんご家族に喜んで頂ける様、
一緒に楽しみながら家づくりを進めていきたいと思っております。
よろしくお願い致します!
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