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無垢板記事一覧

杉材をふんだんに使った造作工事

2023.09.05

『木かげの家』

杉材をふんだんに使った造作工事に入りました。

壁材には幅150㎜×厚み12㎜の上小材(とやま市産材)を約20坪分

造作家具工事には床材として標準仕様してる
杉1等材、長さ4m×幅180㎜×厚み30㎜の本実加工材を48枚使います。

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杉柾目の幅接ぎ材もポイントで使っていきます。
集成材のような縦接ぎが無く、片面無節の商品なのでスッキリした仕上がりとなります。
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壁の杉板張り
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杉柾幅接ぎ材を使った造作
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前田くんも任された箇所を図面とにらめっこしながら作業しています。



そして、『木かげの家』の大物造作に取りかかりました。
表面がリビング側のテレビカウンター収納で
裏面がキッチン背面の収納棚となる両面使い収納棚です。
cad図面描く分には紙に線を引くだけですので簡単に感じるのですが
これを実際に作るとなるとかなり難しい作業となります。

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私は図面だけ描き、後は針山に任せ工事を見守っていました(笑)
どうやって組んでくのかな~?
途中段階を見てるだけで苦労してるのが伝わってきます。

数日後、、、
全貌が見えてきました!
こちらが表面のリビング側
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こっちが裏面のキッチン収納側
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木枠だけで、なかなか完成イメージは伝わらないと思いますが
建具、引出しも取付く予定となっており、かなり頑張った造作家具です。
完成した際には住い手にも喜んで頂けるはず!!

終わりが見えてきたかと思いきや
この後、造作ソファベンチに造作キッチンが控えています。
造作で造るからには、造作ならではの味わい、使いやすさを追求し
住い手からのご要望に応えれる様、楽しみながら挑んでいきたいと思います!


黒い筋、スポルテッド

2023.07.06

『安住の郷』
住い手が持っておられた栃の無垢1枚板
どこかで使って欲しいとお聞きしており
耳付きの面白い形状だったのでダイニングテーブル天板に。
お預かりした状態時は塗装されてて気づかなかったのですが
削ってみると杢目と混じって黒い筋が!!!
調べてみるとスポルテッドというものらしく
樹木が傷付いた際に雨等と共に侵入した菌やカビによって出来た帯状の黒い筋のことで
人によっては自然にできたこの黒い筋が面白いということで好まれる場合もあり、
特にメイプルのスポルテッドが有名でギターのトップに使われたりしているとの事。

しかし、カビと聞くと、ちょっと嫌かなと思い
お預かりした状態時のように塗料で塗りつぶそうと考えました。
柿渋に墨を混ぜ塗ったのですが結果から先に言うと失敗しました
この作戦、良いと思ったのですが色ムラが酷く上手くいきませんでした。
そこで、一度削り塗装仕上げした板を再度削り直ししてるのがこの写真です。
前田くん、額に大粒の汗を付けながら削る練習です!
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二度同じ失敗は出来ないしどうしようか~?
よし決めた!スポルテッドを受け入れよう。
見慣れてくると、確かに面白い模様でこれも味ですね!
少し色味が欲しかったので、水で薄く希釈した柿渋を2回塗し
蜜蝋オイルで仕上げてみました。
経年で少し赤味が出て、良い感じに風合いがでてくると思っています。
脚は桧材で造り、仮置きしてみました。
よし、よし、良い感じだ~
これなら住まい手も喜んでいただけるはず
少し遠回りしましたが、結果良ければ全て良し!!!という事で(笑)
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日々の暮らしにちょっとした豊かさを

2023.05.18


日々の暮らしにちょっとした豊かさをもたらす
リビングから外空間へと緩やかに繋ぐウッドデッキ。
ワームスでは拒否されない限りご提案させていただいております(笑)

焼杉外壁の平屋 『よすがの家』 にも、もちろん取付きます♪

工場で刻み加工を終わらせ現場にて取付作業です。
脚の長さはレベルにて1㎜単位で確認しカットします!
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ワームスのウッドデッキは
長く安心して使ってもらえるよう手の込んだ仕事に工夫が詰まった造りとなってます!
①骨組みは耐久性の高い桧材にウッドロングエコ塗装
②雨水が木口から吸い上げないように束とコンクリート土間の間に樹脂パッキン20㎜を挟む
③束は土間にアンカーボルトを打込み、風や地震などで浮かないようしっかり固定
④アンカーボルトが見えないように、束にボルト穴をあけ貫通(ボルトの劣化も遅らせます)
⑤デッキ材はとやまの杉材、水に強い赤身材だけで用意(いつでも用意できて傷めば簡単に交換できる)
⑥深い軒下に設える事で劣化進行を遅らせる(これが一番大事な事)

見えなくなる床組みも見るからに頑丈そうです!!
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デッキ板材を張り終えました。
板材は敢えて塗装はしていません、経年での色の変化も楽しんでいただきたいと考えています、
写真では分かり難いのですが、板表面がカマボコ型(小さな半円)のリブ加工を施しています。
リブ加工は富山市米田にある笹倉木材さんの仕事です!
笹倉木材さんのリブ加工は足触りが良くて最高ですよ~~とても気に入ってます。
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焼杉&白州そとん壁の外壁に真っ赤なデッキ材が映えます
気持ちいいデッキが完成しました。

キレイな床に変身リフォーム工事

2023.04.27

過去ブログを見て問合せいただきました。
ありがとうございます。


既存床上に新規床板の上張り工事です。

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框上に立派な丸太の柱が立っており
まずは板道溝を掘る作業から!!
こんな凸凹節の付いた柱、最近ではなかなか見なくなりました。
昔の大工さんたちは常日頃からこのような木材を使い腕を磨いてました。
今の若い大工さんたちは使う機会が無いので経験が積めずにいます、、、
そんな難しい仕事でも、ワームス番頭の針山にとっては朝飯前!!!(ちょっと言い過ぎか、、)
物怖じせず果敢に丸太柱に挑んでいきます!!!カッコイイ~~~
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床板は厚み15㎜の無垢杉板材
框も無垢杉突板材の無塗装品で用意しました。
既存床を釘打ちした上にボンド併用で張り進めます!
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廊下の張り終いは突き付け仕事になるので、これまた技術のいる仕事
通りの波を拾いながら加工し納めます。
これがまた、ピタッとくると気持ちが良いのです(笑)
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張り終えた後、お米からできた自然塗料のキヌカを塗って仕上。
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オイル塗りたてでもベトベトせず、サラッとしており
施工日から上がっていただいても大丈夫です。
杉の床板は柔らかくて傷はつきやすいですが
足触りは最高に気持ちいいですよ~~~
経年で良い風合いが出てくると思います
やっぱり、杉床板は最高ですね。

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暗かった廊下も床板が変わっただけで明るく感じます。
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階段下もご覧の通り!
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キレイに仕上がり、住まいてさんにも大変喜んでいただき
他にも追加のお仕事いただきましたーーー!ありがとうございます。
また日を改め伺わせていただきます。 感謝!!!




魅力的な素材

2023.02.16

『よすがの家』 

外壁は今回初の試みである焼杉板張りです!
その名の通り、杉板表面を焼き炭化させた材です。
炭化層を作る事で、防腐、防虫効果と耐久性が増します。

『よすがの家』では、深い軒を設える事で
炭化層の劣化を遅らせる工夫も考慮しています。
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雪の中での板張り作業
焼杉を触るとあちこち真っ黒になります。
黒いサッシ窓を選択し、大正解でした!
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押縁も仕上げにこだわり、真鍮釘を使っています。
黒い素材に真鍮色がアクセントとなり、高級感があります。
近くで見ないと分からないくらいのこだわりです(笑)
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光の当たり方によって変わる 焼杉の何とも言えない色味と風合いが目を引きます。
実用性とカッコ良さを兼ね備えた魅力的な素材です。
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外部施工が一段落し、屋内の作業も進んでいます。

まずは床下断熱から敷き詰めます。

床下断熱材はワームスの定番となりつつある
カーボン入りのEPS100㎜の断熱材です。

EPSの断熱性能変化は他の発砲プラスチックと比較して極めて少なく、
長期の断熱性能が優れているのが特徴です。

しっかり気密テープを張りながら施工しているので
隙間から冷気が上がって来る様な事はありません。
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板厚30㎜の杉フローリングを張っていきます。
加工精度が高く、色艶も良いキレイなフローリング材です。

今後の内部作業の進行が楽しみですね。
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見どころ盛り沢山

2022.10.02

『IPPURAKUYA』
ダイニングテーブル天板にと製作した
ブラックウォルナットにオイル塗装です!

塗料はクライデツァイト グロスクリアオイル
100%植物油とワックスを使用した天然木材用保護塗料。

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刷毛で塗った後、すぐにウエスで拭きとります。

濡れ色になる事で杢目が浮き出てきました!
ウレタン塗装の様な木の表面を完全被膜コートする塗装では無いので木は呼吸します
経年にて色艶は褪せてきますが、メンテナンス(再塗装)する事で美しさを保ちながら
経年美化を楽しんで頂けると考えています♪
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システムキッチンが取付きました。
サンワカンパニーの全面ステンレスキッチン
住まい手の拘りを感じるスタイリッシュでかっこいいキッチンです!!
赤線で囲ったイメージでテーブルが付きます、
脚はキッチンに似合うようステンレスで製作してもらいました。
頭の中のイメージではキッチンとビタハマりする予定!!!
取り付けが楽しみです。
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エントランス土間の、白州そとん壁も仕上がりました。
素朴で風合いを感じ、それでもって重厚感もある神秘的な塗壁材
ワームスの特徴である力強い木組み梁が、より一層栄えます。
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実はインナーガレージも備えた『IPPURAKUYA』
土間コンクリート打設も終え、着々と完成に近づいています。
まだまだ、明かしてない見どころ盛り沢山のお家です(笑)
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ブラックウォルナットどう使う?

2022.09.04

『IPPURAKUYA』
ダイニングテーブル天板として使う適した板がないかと探してたところ
木材屋さんから、「ブラックウォルナットが有るから使えるか見に来てよ」と連絡もらい
早速見に行ってきました。

寸法的にちょうど良いのが1枚あったので交渉スタート
私    「左の1枚を〇万円」で譲ってほしいな」
材木屋 「安くしとくから4枚まとめて買ってよ~」
私    「な~んいいわ~使わんもん」
材木屋 「もっとられよ~あんたなら何でも加工して使えるねか~」
私    「置いとくとこ無いもん、いらんちゃ~」
材木屋 「安くしてあげるねか、持っとられよ、しっかり乾燥しとるし直ぐ使えるよ」 
と、こんな調子でのやり取りが数分続いた結果
事は材木屋さんの思惑通りに進み、4枚まとめて買う事となりました。
私の思い通りにはいきませんでしたが敗北感はありません
お互いに信頼関係があっての交渉ですし、私にも十分メリットがあったからと思います。
落しどころを知り尽くした、この道40年以上のベテラン材木屋さん
私が知り合って約30年、この先5年、10年、20年と長く元気で頑張って貰いたいです。
次は勝ちます(笑)
 
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早速、山田の工房まで運搬してもらい加工スタートです
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こんな感じで木取りました
メインとなる天板をキレイな部分で取りながらも、端部でもおまけ的な物がが取れないか
考えながら木取りしています。
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幅300㎜の板を3枚接ぎで900㎜幅の板になるよう加工していきます。
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経年での狂い、伸縮が生じにくいよう色々と細工しました。
ブラックウォルナット、やはり高級感が違います!仕上がりにご期待ください!!!
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ワームスオリジナルのブラックウォルナット引手!
取っ手もワームスで作っています。
こちらから言わなければ、気づいてもらえない程の小さな拘りですが
こういった拘りこそが、うちの良さであり強みだと思っています。
一つ一つ手づくりしてる引手だと知ってもらう上で大事に使ってもらう事が
私達のモチベーションとなり継続の原動力となっています。
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拘りの造作階段

2022.08.04

『IPPURAKUYA』

山田の工房にて階段の木取りに加工を進めています。

ワームスでは階段にかなりの拘りを持ち、毎回造作で造っています。



皆さん、家具は色々と調べ自分好みの物を探しだし購入されると思いますが
家の階段ってなるとどうですか?
家の一部という事で、単に上下階を行き来する道具でしかないと考えていませんか?

私見ですが階段も意匠的にカッコ良いものであれば家具のように空間をデザインするアイテムになると思っています。
近頃はリビング階段で提案する事が多くなってるので、なおの事デザインは重要と考えます。

「そこまで言うのであれば、ワームスではどんな階段作ってるんだ!」
って声が聞こえてるような気配を感じるので(笑)ご紹介します。

階段踏板は無垢杉板です。
しっかり乾燥させた加工前の板材を並べ表情を確認します。
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ワームスの踏板サイズは幅255㎜厚み40㎜が標準となる設計プランが多いです。
幅と厚みを加工していきます。
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踏板を支えるささら板も杉材です
180㎜×40㎜に加工し墨付けをし加工していきます。
1段225㎜進んで200㎜上がる、昇降しやすい階段です!
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刻み終えたささら板がこちらです
ここは大工技術の見せ所となり、プレカット等の機械加工では出来ない形状です。
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踏板を受ける力板
材はクサマキ(ヒバ材の一種)杉よりも年輪が詰んでて油分も多く加工しやすい材で
耐久性にも優れてて、社寺等でもよく使われる材です。
いまはウッドショックできっと高いんだろうな~
今はまだストック材でなんとかなっています!
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仮組の様子、2段乗っけてみました。
どうですか?いい感じでしょ!!!

我が家では娘が良く階段に座りスマホを触ってます
部屋に置いてあるベンチ感覚で腰掛けてるようで、
娘にとっては落ち着く居場所の様です
そんな娘の様子を見て心の中でヨシ!!っと小さくガッツポーズし喜びを感じています(笑)
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明るい廊下に変身!

2022.07.14

廊下張替工事

地元で育った富山市産の杉床板を用いて廊下の床を張替しました。
優しい杉の色味で廊下が明るくなりました。
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後は住まい手様に自然塗料で塗装して頂いて完成です。

柔らかく優しい足触りの杉床板
今年の冬にぬくもりと違いを実感して頂けると思います♪
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令和4年度 富山の木が見える家づくり推進事業 認定住宅

材料費、輸送費など色々なものが高騰するこんな時期だからこそ
地元富山で育った木を使ってのリフォームで地産地消ですね!






WARMTHのこだわり

2021.07.13

『花あかりの家』

枠材の取付に入り、内部造作工事が進行中です。

造作の建具が入る玄関枠も取付きました。
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WARMTHの家は窓枠や建具枠においても取り付けるだけの規制品は使わず、
無垢材に溝を切って工場で手加工しています。

数年で劣化する事なく、
長く使うほどに味わいを増す無垢の枠材はWARMTHのこだわりでもあります。
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大きな窓の横にあるオープンな木組み階段は
窓からの眺めを邪魔する事なく、明るく開放的!(*^^)
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使用部材だけではなく、施工においても細かなこだわりを発見('◇')ゞ

システムバスのユニットとの接合部は
冷気が入らない様にしっかりと隙間を塞ぎ、気密を確保!
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後々、設置する際に断熱欠損を招かない様に
すぐに設置しないエアコンでも今のうちにスリーブを通しておきます。

細かな事の積み重ねが快適な空間へとつながります。
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外部も板金屋さんが天気を見ながら作業を進めてくれています。
『涼風の家』に続き、明るいコットンホワイトのガルバリウムです。
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