ブログblog

坂口のこだわり記事一覧

ウール断熱材!!

2019.11.24

『笑笑家』

壁の断熱材施工です。
素材はウール断熱材!!
断熱材にも色々種類があり、
それぞれの特性、メリット、デメリットがあります。

ワームスでは呼吸する壁にこだわっています
昔からある土壁性能に近いイメージを理想としていますが
現実的に土壁というと、色々な面でのハードルがあまりにも高く
なかなか難しいのが実態です(^_^;)
県外ではウールと併用しながら実践されてる、先行く工務店もあるとの事
機会あれば見学させて頂きたいです。

それでも、出来る限り理想の壁に近づけたい思いで
壁の下地、断熱材、仕上材、施工方法を日々試行錯誤!

・ハイスペックな空調機器で空調コントロールするハウスメーカーの家
・たとえ停電になっても、家そのものが空調環境を整えてくれる自然素材の家
みなさんはどちらが好みでしょうか?
20191124_IMG_7964.jpg 


湿気を容認するという稀少性のある断熱材なので
防湿気密シート施工は当然必要がありません。
気になる気密性能も気密測定で高数値を実証済みです。
20191124_IMG_7965.jpg

窓廻りの細い隙間も
ウールを詰込み、丁寧に施工しています。

20191124_IMG_7971.jpg

数値上だけでは表せない、快適な室内環境を実現し
住まわれる方々に喜んで頂けるような家づくりに取り組み進化を目指します!!!

床板の仕分け

2019.10.29

『笑笑家』
少しタイムラフがありますが
さかのぼってupしていきます。

床板の仕分け作業から
床板は杉板厚み30㎜!!!!
1階化粧天井も兼ねる2階には両面綺麗な物、水廻りには赤身勝ちな物など
張る場所によって使い分けるために選別しています
この一手間で床板を適材適所に配分する事により
何もせずに張るのとは確実に差が出てきます。


IMG_7895_191028.jpg

それにしても凄い量の床板です、仕訳に2人で半日かかりました(^_^;)
(写真は一部です)
IMG_7897_191028.jpg


きれいに掃除し鋼製束もしっかり固定
経年の木材伸縮によりゆるむ恐れがあるので
ボンド&ビス止めで対処します
20191029_IMG_7911.jpg

床下配管
排水勾配を確認しながら丁寧に施工してもらってます。
20191029_IMG_7915.jpg

IMG_7941_191028.jpg

湿気に強く人に優しいポリエステル系の断熱材を隙間なく敷き詰め、
これでいよいよ床板を張っていきます。

IMG_5797_191028.jpg

床板を張り、足元が良くなれば
随分と作業もやり易くなるのでもう一息です

IMG_7943_191028.jpg
リビング窓からは、高台から望むのどかな風景が広がります。
天気が良い日は、作業がとても気持ち良い現場です♪

屋根下地の中

2019.09.01

『湧水の家』
建て方後、晴れ間を見て屋根工事です。
弊社では屋根の断熱をとても重要視しており
外張り断熱に、屋根通気工法を取り入れた屋根になってます。

建方時に養生してたシートを外し
断熱材を敷いていきます。
フェーノールフォーム45㎜2枚重ねで90㎜!
断熱継ぎ目が重ならないように1枚目と2枚目を少しずらしながら敷きます。

20190901_IMG_7714.jpg

断熱材の上、遮熱防水シートを敷き
屋根垂木の取付です。

20190901_IMG_7715.jpg

屋根垂木取付後
野地板(杉4分板)を張ります。
軒先から空気を取り入れ垂木間が通気層となり
棟から抜ける仕組みになります。

通気層の無い、合板野地板は結露が危険です。
20190901_IMG_7735.jpg

最終防水シートを敷き
継ぎ目には防水テープ処理。


20190901_IMG_7737.jpg

面倒な事やってるなーと思われるますが
その通りです、面倒な事をやっております(笑)
掛ける値のあるところには、手間暇は惜しまずかけようと考えています。

屋根はガルバリウム立平葺き
棟の通気開口はまた後日です。

美しい木組になるよう

2019.07.26

『笑笑家』

木材屋さんにて選木作業を行って来ました。


国産杉の天然乾燥材
梁、桁の構造横架材になる木材です。

20190726_IMG_5480.jpg

天然木は2つとして同じものは無く
集成材のような規格工業製品ではありません。

木と木が組みあがった時に違和感の無い美しい木組になるよう
1本1本確認し番付けをします。
地味な作業ですが仕上がりの良し悪しに必ず差が出ると信じ
毎回おこなっています。

20190726_IMG_5484.jpg


それにしても
大きな家だけあって凄い量!!
半日ほどで終わるかと思いきや、
ほぼほぼ1日かかっちゃいました(^_^;)
20190726_IMG_5486.jpg

真夏日の作業でしたが
材木屋さんのご厚意で屋根下で陽射しを受けず
材木の人力移動も手伝って頂き、とても助かりました。
ありがとうございました。


造作加工も大詰め

2019.07.10


『湧水の家』 『笑笑家』
2件同時進行での造作加工も大詰めです。

階段踏板は桧材!!
春のツアーにて特価で仕入れできたので特価でのご提供です。
良いもの少しでも安く提供する。
私たちの得意とするところであり使命と思っています。


20190710_IMG_7562.jpg
木との巡り合せは縁であり、仕入れる材も、いつも同じ樹種とは限りません
基本ワームスでは杉材を多く使用しますが
良い巡り合せがあれば、今回のように杉以外の樹種を使う事も多々あります。
同業者の方などから
「安く仕入れた材でも高級材は、もったいなくてなかなか使えないよ~」という言葉をよく耳にします。
どんな高級材でも使わなければ、宝の持ち腐れで倉庫の荷物でしかありません。
積極的に使う事で、住まい手に喜んで頂き
新た良材とも巡り合い、そして良い循環が起こると思っています。
なにより、いろんな樹種に触れることで新たな発見
仕事の楽しみも増し、惜しみなく使おうという気持ちになります(^v^)


20190710_IMG_7586.jpg


死節のある材も埋め木処理をし使用していきます。
ちょっと出来の悪い材も少し手を加えれば
良材と何ら変わりなく使用できます。



20190710_IMG_7600.jpg
加工前のキッチンカウンター材は
しっかり乾燥した耳付1枚板です。


20190710_IMG_7602.jpg
ただ機械に通すだけでは捻じれたまま加工されるので
機械を通す前にしっかり捻じれをなおし、自動カンナ機で加工します。


20190710_IMG_7604.jpg


加工を終えたカウンター材は
見違えるほど綺麗になりました。
左から 欅 欅 アメリカンチェリー
どの板も良い表情で、最高の仕上がりになりました。
取付が待ち遠しいですね♪




木と木を組む

2019.06.28

呉羽の家(仮)
解体を終えた敷地に地縄を張ってきました。
配置と高さ設定も確認!
ようやく工事スタートのめどが見えてきました。
20190628_IMG_7516.jpg

後の作業がスムーズに進むよう
工房にて造作材加工の下準備を頑張っています!
20190628_IMG_7508.jpg

玄関戸は木製引戸
枠は外部がケヤキ、内部が杉(赤)の2枚接ぎです。
アルミサッシ戸程の気密、断熱性能はありませんが
少しでも、隙間が少なくなるよう加工にて工夫しています。




20190628_IMG_7513.jpg

20190628_IMG_7529.jpg
木と木を組む
大工の技術を活かした造作を心がけ
加工しています。

20190628_IMG_7476.jpg

超仕上カンナのカンナ削りくず

20190628_IMG_7475.jpg
仕上がりはこのとおり
ツルツルツヤツヤです!

20190628_IMG_7477.jpg

たくさん加工したのですが
まだまだ先は長そうです。

ものを大切にする心

2019.02.09

工房で造作加工です

赤白の原平色がとても綺麗な
杉板ァ40㎜の階段踏板が取れました。
さて、現場に運んで取付、、、おや???
190209_IMG_6962.jpg


死節発見!!
綺麗な面に死節1つ (泣)
赤身部分は木の芯に近く、木の成長と共に
古い節を身で覆い太く成長していきます。
削り加工する事により
その時の節が腐れ節(死節)となって出てきたのです。

190209_IMG_6963.jpg

埋め木で対処していきます。
ドリルで腐れ節を削り取り
190209_IMG_6964.jpg

新たに埋め木処理。
今回の埋め木は楠で!
190209_IMG_6966.jpg

節が出たり、色味に違いがでたりと
こういったイレギュラーの事があるからこそ本物なんです!
自然の素材を使わせてもらっている事に感謝し
少しくらい出来の悪いものも工夫して使う
ものを大切にする心、先人たちの素晴らしい思想を少しでも
実践し継承していければと思います。

自動カンナの削りくず
木の反り、曲りを直し、仕上寸法にする
加工の際に出る木くずです。
190209_IMG_6985.jpg

超仕上げカンナの削りくず
名前の通り、最終仕上げで木の表面を
テカテカツルツルに仕上げる際にでる木くずです。
190209_IMG_7001.jpg

何気なく、家に取付く造作材ですが
カモイ1本にでも大工の気持ちが入っています。

190209_IMG_6999.jpg
たまにでかまいません、ご自宅についている木を撫でてやってください。
木も喜ぶとおもいます。

夢のような床板

2019.01.19

年末年始で鈍った体も
1日数十回にも上る足場昇降で
だいぶ取り戻してきた感がします(笑)
余談はさておき現場状況です。


軒天は杉板のラフ挽きに柿渋塗で
素朴な風合いに仕上がります
経年変化が楽しみです。
190119_IMG_6890.jpg


棟笠木、壁取り合いの板金水切りも取り付きました。

190119_IMG_6895.jpg

施工しにくく、納まりが悪い箇所でしたが
板金屋さんと、しっかり事前打ち合わせし施工したので
後からでは手の入らない所までしっかりした仕事が出来ました。

施工が悪いとこのような取合などから
雨水侵入する確率が高くなるので注意が必要なのです。

190119_IMG_6896.jpg


造作玄関戸枠の取付です
アウトセットの枠になり
外部側を欅材
室内側を杉材
の2枚接ぎで組んでいきます。
190119_IMG_6903.jpg

このとおり綺麗に接ぎ合いました。
見えない仕口に一手間
良い仕事につながるよう努力します。
190119_IMG_6904.jpg

床の断熱材が入りました。
ポリエステル素材で湿気に強く
伸縮性があり隙間なく施工できます。
室内が一変に明るくなり、暖かく感じます♪
190119_IMG_6899.jpg

そして、床板施工に入りました。
杉の厚み30㎜板なので捨て貼り合板を使用せずに施工でき
接着剤を使用しない自然素材の床組を作れます。

190119_IMG_6906.jpg

最近はヒートポンプを活かした温水床暖房も人気と聞きます。
こちらは床板の底に熱源を敷くわけではないので、
床暖程のようにポカポカとまではいかないですが
暖房の入った室温になじむ、心地よい温もりと
本物の木のやさしい質感を味わえます。

その他、調湿効果、抗菌効果、リラクゼーション効果などなど
人に良い効果をたくさん持ちあわせ
再生可能資源で化石燃料等のエネルギー使用抑制にも繋がります。
人にも地球にも優しい夢のような床板なんです(^v^)




こだわりの引手

2018.12.02

タモ、花梨、楠、ウォルナット
色とりどりのカラフルな端材
何をしてるかと言いますと
20181202_IMG_6751.jpg

建具の引手を作りました。
たかが 引手 ではありますが
こだわりの 引手 でも、あるのです。

20181202_IMG_6753.jpg

ワームスの家は室内建具を建具職人さんに造って頂いています。
既製品のように多種なデザイン、カラーは有りませんが
シナ板をベースにし本物の木を使い
シンプルで落ちつきのあるデザインで
経年美化していく、職人手づくりの建具なのです。


我が家の築2年の建具
シナ板も色やけが進み、少しは風合いが出てきました!
20181202_IMG_6761.jpg
そして引手がコレ!!
この引手、とても気に入っています。
建具屋さんの手づくりなんですよ!

20181202_IMG_6762.jpg

開戸はこんなのです!!
20181202_IMG_6764.jpg

ウォルナットの小さなキューブ型
指が掛かりやすいようアール手掛け溝が付いています
これまた最高なのです。
20181202_IMG_6765.jpg
引手一つでも、建具の印象が変わり
とても面白いです!
そこで、自分達でもオリジナルなものが作れないかな~??て、事で
今回、引手づくりに挑戦しました。

建具屋さんにアドバイスをもらい実際作ってみて
キレイに納めるための建具職人の工夫とこだわりを発見し
手づくり引手施工の大変さを感じました。
いつも、ありがとうございます。


うん、やっぱり手づくり戸は最高だ!!!
『つなぐ家』からは、職人手づくり建具にワームスオリジナル引手のコラボがスタートします。
なんと、住まい手奥さまもコラボ予定で
もう、今から楽しみでなりません♪

こだわり

2018.11.07


家づくりでは
仕上がってしまうと
見えない、分からない、箇所がたくさんあります。

私たちは、そんな
地味で目立たない所にも、
注意を払った施工を心がけています。
ついつい、デザイン、性能ばかりに目が行きがちですが
施工が悪いと、どんなに良い物を使っても
大きく性能を落としかねません!

ワームスのこだわり仕事を
進行中物件 『zig Hause』 の工事写真にてご覧ください。


床下鋼製束の固定は
ボンド施工だけでは終えません。
20181107_IMG_6538.jpg
コンクリートに下穴をあけ
ビスにて固定します。

20181107_IMG_6539.jpg

屋根の防水シートのかさねは必ず、防水テープ(白色)を貼っています。
防水シート貼り後の唐草板金にも、板金屋さんがしっかり防水テープ(黒色)を貼ってくれています。
20181107_IMG_6557.jpg

サッシ取付後の小さな隙間に
ウレタン断熱充填していきます。
20181107_IMG_6594.jpg

小さな断熱欠損からの内部結露
また、隙間が多いと断熱性能の低下といった
原因へと繋がりかねません。

近年の新築住宅では、気密、断熱性能が高い
住宅が多くなってきていますので、
今まで以上の施工意識が重要です。

隙間がが小さいから大丈夫ではなく
小さな隙間だからこそ、徹底てきに潰していきます。
20181107_IMG_6595.jpg

設計指示には無いのですが
雨水侵入が心配な箇所にコーキングを塗り
防水処理
20181107_IMG_6655.jpg


20171107_IMG_6653.jpg

三角FIX窓の押え縁
シール施工が難しいので、
シールがしっかり入る様スリット加工しました。
20181107_IMG_6599.jpg

20181107_IMG_6600.jpg

床板が直交する箇所は
小口に実溝加工します。
20181107_IMG_6616.jpg

20181107_IMG_6617.jpg
木の伸縮、捻じれによる浮き上がりを抑えてくれます。
20181107_IMG_6611.jpg

ちょっと、マニアックな内容になりましたが
プロセスも大事だよ、と言う事です(^v^)

ブログカテゴリー

ブログ月別アーカイブ


contents

  • 施工事例
  • ブログ
  • 輪結くらぶ
  • 木の壁 WOODWALL