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坂口のこだわり記事一覧

リビング天井に架かる丸太梁

2021.04.06

『花あかりの家』
工房にて刻み作業を進めています。
しばらく投稿しない間にかなり進みました!

釘、ボルト等の金物を使わず
木栓1本で木と木を継ぐ大工の伝統技 尻挟み継!!!
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リビング天井に架かる丸太梁は、床梁と直交し組み合います。
これもまた大工の伝統技の仕口で渡りアゴといいます。
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今回、丸太梁は八角形で製材してもらいました
リビング空間にインパクトを与えたく墨入り柿渋塗で仕上げました。
柿渋は陽があたると化学反応で赤く変色します、ですので少し天日干し
経年でどんな風合いが出るか楽しみです♪
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登り梁も刻み終え、軒先外部表し部に自然塗料を塗っていきます。
この塗料も経年美化する風合いに仕上がります、
建てる前に塗れるのも自社施工の強みです♪
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そして、柱の選木です、壁一面に建て掛け
1本1本4面を確認し、番付けを行います。
1等材で用意してもらってるのですが、キレイな材がたくさん入っていました。
弊社の取り組みに配慮し、気を利かせてくださる木材屋さんに感謝です。
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刻み終えた柱は超仕上げ鉋にて仕上げ
鉋仕上の柱は手触りと艶が違います!!
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妻と連呼(笑)

2021.03.02

『涼風の家』

照明も入り家らしくなってきました。
難度の高い造作も針山がキレイに納め素敵な吹抜け空間になり大満足!
「うらやまし~~この家に住みたい~」と妻と連呼(笑)
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2階デスクカウンターからの眺望
いいな~最高です!
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土間リビングから繋がるデッキテラスも出来ました。
ラストスパートで工事を進めていきます!!!
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木の外壁

2021.01.31

『規格型木組み住宅』

杉板鎧張りの外壁板を張り終えました。
足場を上がったり下りたりと、ヘトヘトに疲れましたが
キレイな仕上がりに大満足!

何といっても、自然素材の風合いが最高です!!

最近、玄関先の正面に木目調のサイデイングを張ってる家をよく見かけます、
施主は木の板を張りたかったのではないかと想像してます。
メーカー、工務店、からメンテが大変とか、色々デメリットばかり聞かされ
諦められたのだなと思うと残念でありません。(※あくまでも私の想像です)

あまり、知られていないのですが
木の板は正しい使い方をすれば
サイデイング、ガルバリウムよりも長く持つ素晴らしい外壁材です!
近所の古い神社やお寺を見てみて下さい、木の外壁が張ってありませんか?
頻繁にメンテナスしてますか?してませんよね!そうゆうことなんです!!

木の外壁に憧れる~、良いな~、と思われ、家づくりを検討されてる方
是非ワームスにご相談下さい(笑)

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内部は少しづつ造作工事に進んでいます。
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吹抜と繋がる、書斎スペース
とても落ち着く空間です。
吹抜先の窓が目線高さになっており、
眺望できる敷地に計画出来れば面白いですね。


洋室に入るアウトセット鴨居の取付
釘、ビスが見えない様に工夫して取り付けています。
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住まい手の決まっていないお家ですが
未来の住まい手を想像し、設計の荒井さんと共に検討を重ね
丁寧に丁寧にと作業を進めています。




手づくりの造作

2021.01.24

『涼風の家』
現場は造作工事にとりかかり
大工にとっては腕の見せ所です!

番頭針山の、こだわり手仕事
部材はタタミコーナー入口の下がり壁出隅鴨居
材種はブビンガ!!
丁度良いサイズの在庫があったので杉からブビンガにサービス変更~
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木口にヤトイ実を仕込みボルト締め
ここまですれば安心です。
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キッチン前カウンターは無垢ヒノキ材を2枚で接ぎ合わせました。
木目と、色味がとっても美しい良材です、経年の風合いも楽しみですね!
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洗濯室と脱衣室を繋ぐ造作収納棚
家事作業もスムーズに行える様工夫しています。


既製品はほとんど使わない
無垢材を使った大工手づくりの造作を持ち味としています!
永く大事に使って頂きたい思いでつくっています。
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羊毛断熱材

2021.01.24

ワームスのつくる家の大半は
壁の断熱材に ウールブレス 羊毛断熱材を使っています。

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羊毛ですのでもちろん自然素材
無垢杉の構造材や塗壁の仕上げ材との相性が良く
居心地良い空間づくりに最適な断熱材です。

どのように施工してるかご紹介

外壁周りに面する柱と間柱の間に入れていきます。
ロール状の物を伸ばし上から下にタッカー(ホッチキスに似た針釘)で留めていきます。
上部は重みで垂れ下がり欠損しない様、少しへの字に折って留めるよう心がけています。
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下部は梁と下地材&床板(約3~4.5センチ)の段が隙間となり欠損しない様
あらかじめ手で裂いたウールを詰めておきます。
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換気、エアコン等のスリーブ廻りも欠損しやすいので
あらかじめ裂いたウールをスリーブ廻りに留め付けしています。
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その他、小さな隙間も手で裂いて詰め込むことができ
施工性がとても良く、高い精度で性能発揮できると思っています。

何より素手で触るとモコモコでとても暖かさを実感でき
実際現場で施工する職人、私たちにも安全で体にやさしい断熱材。
施工する人が不快で嫌がる物が、
住まう人や自然環境にっとって良いはずが無いと考えます。


ここからちょっと ひとり言

地球温暖化による自然災害が多発し
世界は、大きな脱炭素社会を目標に掲げ
建築業界でも建物の省エネ性向上に向かい著しく進化しています。
●高性能な断熱材を使い、建物の断熱性能を良くする。
●省エネルギーな設備機器を設ける。
●ソーラーパネルといった自家発電機器で電力を賄う。

上記のような方法で使用エネルギーを削減し
化石燃料による発電に頼らない世界にしていく!!
確かにその通りだと思うのですが、どこか腑に落ちない、、、自分

高性能断熱材や高性能設備機器を作るのにもエネルギ―は必要ですし
劣化による耐久性はどうなのか?、設備機器に関しては寿命は10年~長く持って15年?
機器に至っては頻繁に入れ替えが必要?
家本体の改修時に掛かる解体費用、最終処分に掛かるコストは?これって本当に省エネなのか?

まだまだ勉強不足で、
これが絶対だとは言い切れないのですが
●パッシブ設計を取り入れ、自然環境を上手く利用する
●なるべく再生可能な自然素材を使う
●取替の利かない永く使うものを重要視し、提案する
●一人一人が無駄なエネルギーを使わないよう心がけることを提案する
先にも後にも人と環境に良いと思えるものを自分なりに見定め
家づくりを行い、自分自身進化出来ればと思っています。

丁寧な仕事の積み重ね

2020.12.05

『涼風の家』
現場は順調に進んでいます。

電気配線工事の現場打合せを行いました。
スイッチ、コンセント、照明等お話しさせてもらうのですが
現場だとイメージしやすく後々の変更も少なくなり、実施しています。
梁表し構造なので配線も一筋縄とはいきません。
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外壁板金工事も進んでいます。
軒天との取り合い部から、しっかり通気が取れるよう板金屋さんと打ち合わせをし
確実に施工してもらいました。
空気は通すが、雨は入れない!
基本中の基本ですが、板金屋さんの経験と技術があってこそ!なのです。

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換気ダクトと面材との取り合い
外部からウェザーシートを貼り防水気密処理はしてあるのですが
内部からもウレタン充填し気密処理しています。
丁寧な仕事の積み重ねが確実に気密断熱性を高めると信じ行っています。

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2階は壁断熱材がキレイに入りました。
羊毛断熱材で調湿性能もあり、湿気に強い断熱材です。
仕上げ材に塗壁、無垢杉板を使うことにより
壁内結露の無い、呼吸する壁ができ
数値では表せない、心地よい快適な室内環境を作ってくれます!!
モコモコを見てるだけでも暖かく感じます♪
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この現場1番の大物!!!!

2020.08.27

『沢連の家』

現場は造作家具工事へと進んでいます。

この現場1番の大物!!!!
ダイニング窓のカウンター天板です。

長さ4m 幅500㎜~600㎜ 厚み60㎜ 無垢杉1枚板!!
ご覧の通り、大きすぎて加工機に入らないので
人力にて加工していきます。

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まずは末、元に水平墨を出し木の捻じれ、反りを直していきます
写真は木表ですが、基本木裏から木表の順序で直します。
猛暑の中、中腰姿勢で懸命に電気カンナ掛け!!
すぐに息が上がってしまうので、時折深呼吸しながら頑張ります。
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繊維に対して直交方向に削り反りを直したら
今度は繊維方向に沿い削ります
4m材を何往復したかな?(;^_^A
キレイなフラット板に仕上がりました。


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大きな板だけに、加工は出来る限り工房にて終えていきます。
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裏も立板のアリ桟加工に、建具の鴨居レール溝加工を終えました。
これで現場取付です。
お楽しみに!!!!

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『木なネコhouse』上棟!

2020.04.08

お天気に恵まれた昨日、
『木なネコhouse』 の建て方作業を行いました。

オール手刻みの物件のため、
冬の間から工房で刻み作業を進めてきました。

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3本接ぎの棟木は先に下で組んでいきます。

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手刻みでしか出来ない木材の継手
尻挟み継!
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2階リビングに架かる
丸太を2本接いだ11mの丸太梁、なかなかの迫力です!(^^)!
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丸太梁に架かる登り梁を順番に組んでいきます。
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整然と並んだ登り梁がキレイです✨
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化粧天井板を張り、屋根の断熱施工です。
フェノールフォーム45mm2枚重ねの90mm仕様です。
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建て方作業の後、
上棟式を執り行い工事の安全と祈願しました。

応援に来て下さった大工仲間の皆さん、有難うございました。

住まい手さまには
お昼や休憩時の差し入れ等、お心遣いに感謝致します。
本当にありがとうございました。

喜んで頂ける様、精一杯頑張らせて頂きます。

また工事中の塗装作業などに参加して頂きながら、
住まい手さまと一緒に楽しみながら作り上げていきたいと思っております。

手刻みは大切な伝統

2020.02.21

工房では刻み作業を進めています。

プレカット加工で建つ家が大半を占める現代
手刻みの良さにご理解頂き、手刻み加工をさせて頂いています。

「手刻みは手間がかかってとても高いんでしょ?」 とよく聞かれます

「プレカット加工と変わりません」 と言えば嘘になりますが
ワームスでは極力プレカットに近い価格になるよう努めご提案させて頂いています。


まずワームスの特徴でもある化粧表しでの真壁造り、登り梁や丸太梁を使う小屋組み構造
での加工は、プレカット加工では出来ない箇所もあり、必ず人による手加工部分が生じてきます。
プレカット屋さんに頼んでも結局はプレカット工場の大工さんが加工することとなり
これがとても高額な単価となり出てきます。
木部が化粧表し仕上げが多いため、カンナ仕上げ、サンダー仕上げ等の仕上げ作業も発生し
私の納得のいく仕上がりでお願いすると、ますます単価が跳ね上がり
ましてや、人の手ですので仕上がり精度も不安定。

結局はプレカットの外注に出しても、思ったほど安くはならず
なおかつ納得いかない出来になるのであれば
自分たちの手で、自分たちがいいな~と思う仕事を残したい
そんな思いで、手刻みの家づくりに力を入れています。

ワームスはオール手刻みで!!!が理想なのですが
プレカット併用手刻みと、オール手刻みでは加工にかかる工期にどうしても差がでてしまい
こちらの工事時期の都合や住まい手さまのご希望竣工に間に合わず
手刻みとプレカット併用での家づくりもおこなっております。

強みでもあり弱点でもあるのですが
少数精鋭での、手づくりにこだわった家づくりをしてますので量産はできず
仕事が重複すると、お待たせしてしまうことも、、、
上手く回ればよいのですが。。。

ただ、お待ちいただけるのであれば手刻みでしかできない大工の技を惜しみなく駆使し
住まい手さまに喜んでいただけるよう努めてく想いでいます
若い大工職人を育てる事にも手刻みは大切な伝統
ワームスに限らず、ここ富山でも手刻みでの家づくりを推奨し頑張っておられる方々がいます。
一人でも多くの方々に 手刻みの家 の良さを知って頂き
応援して頂ければ嬉しく思います。

グローバル化しIT産業が進む現代で逆行?

いえいえ 進化!!!してると思ってます(笑)

下手な長文を読んでいただきありがとうございます。



大工の誇る伝統技接手
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丸太梁に柿渋塗装
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柱墨付け
日々成長するよう努力しています。
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内部割れのない、粘り強いこだわりの柱
こだわり内容はまた今度アップさせていただきます。
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新年あけましておめでとうございます

2020.01.07

皆様、新年あけましておめでとうございます

ワームス、本年も始動いたしました。
昨日6日に昨年の反省と今年の予定目標など話し合うミーティングを行い
本日7日より、現場作業をスタートさせました。

今年も、ヤマイチさん恒例の元気ある応援を頂きました!!
ありがとうございます!!!
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ワームスのスタッフ一同、スキルアップできるよう努力し
これまで以上に、ぬくもり伝わる家づくりを目標とし
皆様に喜んでもらえるよう全力で進んでいきたいと思っております。
本年もどうぞ、よろしくお願いいたしますm(__)m

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