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本物の木のどこを求めるのか?ここで大きな差が生じます
『寂光の家』
基礎工事が始まりました。
近隣データから地盤が弱いと推測され、
おそらく地盤改良が必要と聞いていた敷地
実際調査してみると、しっかり地耐力があり改良無し判定でした!
まずは丁張作業から
いつも私たちワームススタッフだけで丁張を出すのですが
この敷地、拳大サイズの石が多く埋まっていて
私達だけでは杭打ち不可能と判断(;^_^A
基礎屋さんにも来てもらい丁張を出しました!
さすがは専門職の職人さん、手際よく丁張だして頂きました。

掘削して丁寧に転圧しもらい
綺麗な下地路盤になりました。

防湿シートを敷き捨てコン打ち後、外周部の型枠組です。

鉄筋工事に進みました
鉄筋は目視で仕事の上手下手が分りやすい作業です
今回の鉄筋屋さん、とても丁寧で腕が良いのが一目で分かりました。
住宅の耐震性を強く持つようになった近年
構造計算により図面上ではかなりの高スペックとなってきてます
しかし、それに技術と施工も比例してるかというと?と感じるのも事実
基本的な丁寧な仕事が出来ない業者が高スペック図面の施工をしても
良いものにはならないと思います。
スペックと施工技術が比例して初めて良いものになる!
改めて強く感じます。

さて、工場では構造材の刻み加工をスタートしています。
今回は針山が墨付け棟梁となり作業を進めています。

梁背1尺5寸(約45cm)の梁
ガレージ入口の約5.3m間、下に柱が無い長スパン
飛ばす梁として使います。
杉材にした場合の梁背やたわみを考慮した結果
ここだけは修正材を使う事としました。
刻んでると集成材独特の匂いがします、いつも
杉やヒノキの匂いになれた私達には、木とはいえ集成材の匂いは
とても良い木の香りとは言えませんね。
この集成材を家全体に使い、木の家とアピールしてる住宅会社も多いのも事実
本物の木のどこを求めるのか?ここで大きな差が生じます。

ガレージ中間に架かる登り梁受け材
丸太材として使う事で梁背が少し小さくても強度があります。
天井裏に隠れてしまうのが勿体ないくらい、うまそうな(立派っていう意味)杉丸太材
刻みにも力が入ります!!!

LDK空間に架かる化粧梁
左が栗で右が欅
針葉樹の中に広葉樹も少し入るのがワームス家づくりの特長です!
ここから柿渋塗装し仕上げます。
柿渋塗装することで経年で赤褐色が強くなり良い色味になってきます。
少し薄暗い『寂光の家』のLDK空間にどうハマるか?今から楽しみです。
