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丸太梁を手刻みで加工

2021 10 20
『kurumi』の家 
丸太梁の刻みに取り掛かりました。

丸太梁と言っても、曲面の残った丸太ではなく
この家では製材した押角梁形状で用意しました。
木の末側と根元側で面付き部分にバラツキがあるので
バランスが良くなるよう面付けし形を作っていきます。

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カタチを整えたら墨付け作業です
末元の木口に垂直、水平の基準となる墨を入れます。
丸太上端に入ってる割れは、自然の割れでは無く
意図を持ち、木の一面に人が割れを入れる 芯割り と言います。
この丸太梁はかなり乾燥してるのですが、生きた素材である以上
どうしても環境の変化などのにより、割れ狂いを生じます。
芯割はその割れを誘発しコントロールするのが目的です。
割れが入ることにより強度を心配されますが、誤った材に芯割をしなければ
さほど心配はありません。
本物の木は全て割れ、割れない木などありません。
集成材は割れないと言われてますが、小さな薄い材を沢山張り合わせ加工してるので
一つの素材が小さい分、狂いも小さく割れにくくなってるものと思います。
ただ大量の接着剤を使用しており、自然素材と言えるのか疑問ですね。
集成材のほうが安心と思われる方は、それはそれでも良いかと思います。
ワームスでは本物の木の良し悪しを理解し、知識と経験を活かした本物にこだわった家づくりをしています。
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『kurumi』の家では2階小屋組の行間方向(長さ3間、約5.5m)を繋ぐ梁として使います。
等間隔で加工してる仕口には2階屋根を支える登り梁が架かかります。
ダイナミックな木組み構造をイメージするとワクワク感で頬が緩みます。
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木と木を重ね合い組む伝統的な大工技術で渡りアゴという仕口になります。
丸太梁の渡りアゴはプレカット加工では出来ません
大工の経験と技術あってこその仕口加工です。

手仕事の温かみ(ぬくもり)が、家の所々で住まい手に伝わり
「手刻みの家にして良かった」と肌で感じ喜んでもらえるよう
そこをモチベーションとしながら手刻み作業を行っています。

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