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木のうんちく

2012 02 15

乾燥材は硬くて強い
というのが建築業界での常識です

しかし

天然木は乾燥機で急激に強く乾燥させると
本来、木のもっている  粘り  がなくなり
逆に弱くなってしまうのです

また、規格品の機械乾燥材の柱でたまにみかけるのですが
表面はまったく割れていないのに
内部で本来あり得ないようなひどい割れ方を
しているものがあり
柱で一番大事なホゾに凄く影響がでます


まさに、木が死んでしまっているのです

いくら、天然木とはいえ
上記のような木を使うくらいなら
集成材を使用したほうがよほど マシ 
というのが私の意見です

当然、木は自然素材なので
自然に乾燥した木をつかうのが
理想なのですが
全ての木材を自然乾燥で用意するのは
なかなか難しいのが現状です

では、どうすれば?
ということになるのですが

私は、機械乾燥で半乾燥させ
その後の墨付け、刻み、上棟、内部造作作業
の期間でも乾燥させる期間をみています

大工が木のくせを読み、墨付け、刻みをすることにより
木の暴れを抑え、自然に乾燥する期間を設けることにより
本来持っている木の性能を失わずに済むからです


それでも完全乾燥ではないので
お客様が住まいをされた後からでも
多少の割れや、捻じれは生じてきます

木の家に住みたい
と考えておられる皆様方へ

無垢の木は少々困った性質をもっているのですが
それを超える長所を持った素材なのです

その長所を最大限引き出せるよう
日々勉強し頑張ってまいります(笑)

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